2013/09/07

別離

何があったのか教えろ。

ネットレンタル映画で『別離』を観た。離婚がきっかけになりイラン人夫婦に訪れる危機。ベルリン国際映画祭金熊賞。満足度★★★★☆。


彼女が消えた浜辺』のアスガー・ファルハディ監督。「家族」のあり方が心に響く。家族の問題は法律や裁判では杓子定規に裁けない。しかもイスラムの宗教もからんでくるとより複雑に。家族、夫婦、親子、介護、お金、失業、裁判、宗教・・・と、「人間であるがゆえの難しさ」が随所に。相田みつをの「人間だもの」なら、一言でまとまりそうな気がするが。まぁ無理に一言でまとめる必要もないのだが。うーむ。

登場人物達が悩んだ「困難」を疑似体験できるのが、映画のいいとこ。余韻が後をひき、観ているときも、観終わった後も、色々と考える映画だった。どの世界でも「揉め事」は多大な労力を費やすな。しかも、人間事なので、すっきり解決は望めない。それなら「はじめから避けるいい方法はないものか」と、考えてしまう。

そういうことで「和」の精神は大事と実感。これは『海賊とよばれた男』のモデルになった出光佐三の著作『マルクスが日本で生まれていたら』の中で散々述べられていたこと。西欧の"物が中心の世界"の「対立闘争」ではなく、日本の"心が中心の世界"で「お互いに」という「和」の考え方を持つべきだと。ビジネスも人間事なので、日本的な「和」の精神で行きましょい。( ^ω^ )/

映画『別離』予告編

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