2013/12/20

論点思考

内田和成『論点思考』を電子書籍で読んだ。論点とは「解くべき問題」。それを設定するプロセスを「論点思考」と呼ぶ。企業の研究職として「役立ちそうな内容」が多かった。満足度★★★★★。

著者はボストンコンサルティング(BCG)に25年間勤めた名コンサルタント。次ぎは著者が『論点思考』とセットと言う『仮説思考』を読もう。正月休暇で読めるかな。

内田和成さんのBlogで紹介される「書籍」の記事を読むのも面白かった。何かと勉強になるなぁ。

■著者Blog『内田和成のビジネスマインド

内田和成『論点思考
【語録】

あなたは正しい問題を解いているか?すべては「問題設定」に始まる。

仕事で大切なのは「問題解決」だが、それは「正しい問題を解いている場合に限る」という前提がつく。ビジネスの世界では、学校と違って、誰かが「この問題を解きなさい」と教えてくれる訳ではない。 自分で「課題は何か」を考え、その解決法も自分で考える必要がある。この能力がなければ、リーダーや経営者にはなれない。

何かの拍子で、こうした能力がない人物がリーダーや経営者になってしまったときには、率いられる組織やグループは、「取り組むべき課題」がわからず、右往左往する羽目になる。

論点とは「解くべき問題」のこと。その解くべき問題を設定するプロセスを「論点思考」と呼ぶ。

問題解決のプロセスは、いくつもの論点候補の中から本当の論点を設定し、その論点に対するいくつかの「解決策」を考えだし、そこから最も良い解決策を選び、実行していくという流れで進む。つまり、「論点思考」は問題解決プロセスの最上流にある。

最初に「論点設定」を間違えると、「間違った問題に取り組む」ことになるので、その後の問題解決の作業をいくら正しくやったところで、意味のある結果は生まれない。論点設定に戻って、やり直すことになる。短期間で答えを出すためには、「最初の論点設定」が極めて重要になる。

企業は数えきれないくらいの問題を抱えている。それらをすべて解決しようと思っても、時間もなければ、人も足りない。仕事には期限があり、こなすことのできる工数も限られている。その中で「解くべき問題の候補」を拾いだし、その中から正しく選択し、解いて成果をあげなければならない。「成果をあげる」ためには「問題が大切」かがわかる。

「論点設定を正しく行う」ことで、考えるべきことは限定され、「考えなくてもよい、その他多くを捨てる」ことができる。これが論点思考のメリットである。

0 件のコメント:

コメントを投稿