2014/01/18

生産者直売のれん会

カンブリア宮殿の録画を観た。今回のゲストは、「生産者直売のれん会」の黒川健太社長(38歳)。とても面白い内容だった。「会社と会社をつなげる」という発想が素晴らしい。Win-Winの関係を構築する「ネットワークビジネス」のプロフェッショナル。「価格競争からの解放」はまさに今、中小企業に求められること。「太陽電池、太陽光発電」の分野でも、この「のれん会」みたいな活動ができないかな?


【語録】

「地方の逸品」を売りまくる。「一坪ショップ」の仕掛け人。「新しい食品流通をメーカー連合でつくる」という事業コンセプト。「小売業」をやっているつもりはなくて、「生産者支援事業」。お客がいる所に自分達が出向いて行った方が物は売りやすいと思う。来てもらう店を作るよりも。

「小さな失敗」をたくさんしている。大きな失敗をする体力はない。「成功は失敗の数に比例する」と信じている。よほどの天才でない限り、成功の確率は、事業の世界ではあまり変わらないと思っていて、我々は決して天才じゃないとするならば、人よりもいっぱい失敗をしないと成功できない。大きな失敗をすると致命傷になるので、小さな失敗を非常にモチベーション高く繰り返している。

全国の数限りないメーカーを回った。「いい物を作る会社」ほど「販売は得意ではない」ということが分かってきた。無名でも百貨店でも見かけない商品を食べてみると、「感動する商品」がたくさんあることに気が付いた。

2007年「生産者支援のれん会」を立ち上げる。のれん会は販売力がないメーカーに代わって商品を売る。メーカーには「よい商品作り」に専念してもらう。1社ではできないことを、みんなでできるんじゃないかと。

八天堂の「冷やして食べるクリームパン」。商品は間違いはないと思ったが「売る場所」がない。「1坪だけ貸してください」と、売る場所を商店街に活路を求めた。

「売る力」がなければ、「商品力」に比例して会社が成長するわけではないことも知った。そういうメーカーと一緒に、もっと大きな事業を作りたいと思った。「のれん会」の意義は「価格競争からの解放」。

「局地市場の覇者」。弱者の戦略のセオリー。非常に魅力的な大きな土俵があったとしても、大きな力士が引き締めあっている。中小メーカーの商品の魅力が一番輝くのが、必ずしも大きいマーケットではなく、「局地市場」で一番を狙う方がいい。小さな土俵でトップになる。これをみんなでやろうと。そういう連合を作りたい。

(黒川健太/「生産者直売のれん会」社長)

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