2014/03/15

フォンターナ広場

イタリアはこの日、青春と決別した。

京都シネマで『フォンターナ広場、イタリアの陰謀』を観た。1969年12月12日の銀行爆破事件(フォンターナ広場爆破事件)の謎をめぐるイタリアの話。凄い内容の映画だった。満足度★★★★☆。


冷戦下イタリアでの「歴史的事件」を扱った映画。今だに事件の真相は謎のままだという。国や組織がからんだ対立に個人が巻き込まれる。歴史に翻弄される人達。激動の時代の世の中はこんな事がいっぱいあったのだろう。現在でも、日本では少なくなったが、世界では「政治」もしくは「正義」という名のもとに、多くの個人が人生を翻弄され、多くは「真相は謎」のまま、歴史の闇に葬られてしまう。

その理不尽な出来事の中でも、「毅然とした態度をとる人達」が今回の映画の中では多く登場した。「自分の立ち位置、意見をハッキリ持つ」登場人物達。イタリア社会は、冷戦時代だからそうだったのか、今もそうなのか。「意見をハッキリ述べる習慣の無い」日本社会から観ると、毅然な態度をとる映画中の人達は光って見えた。

事件をめぐる捜査が多く出てきたが、現在これだけITが発達すれば、「捜査方法」も激変していそうな気がした。自分事としては個人の力ではどうにもならない「ドロドロした争い」に巻き込まれない平穏な人生が送れることを願う。

予告編『フォンターナ広場』

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