2014/03/09

ばんどう太郎

「親孝行・人間大好き!」

カンブリア宮殿の今回のゲストは、ファミレス「ばんどう太郎」の青谷洋治社長。効率重視で規模や利益ばかりを追求するのではなく、「客や従業員の幸せを追求する」ことで、強い会社を作る。これから主流になるであろう、経営だ。外食産業は、やはり「従業員のモチベーション」が競争力の重要ポイント。

これもやはりダニエル・ピンク『モチベーション3.0』に近いと思う。日本だけでなく、世界でも同じようになるはず。太陽電池業界でもそうなってほしいなあ。従業員の「モチベーション・マネジメント」に重点を置けば、会社は変る。脱20世紀工業社会の考え方!といきたい。

ばんどう太郎(カンブリア宮殿)

※坂東太郎は利根川の別名。

【語録】

奇跡のファミレス、常識破りの独自戦略。看板メニュー「味噌煮込みうどん」。和食ファミレスチェーン。 客単価1500円(業界平均1000円)。売上76億円。

家族連れが絶賛する秘密①「3世代が満足するサービス」。女将がもてなす上質のサービス。3世代が過ごし、熱烈ファンになってゆく。秘密②「こだわり料理も見える化」。店内調理。オープンキッチン。ばんどう太郎の厨房スタッフは大手ファミレスの約2倍。秘密③「家族イベントも喜んで!」。

手間暇を怠らないことが、大手とは違うやり方。大手に逆行している。回転率を考えたら考えられない店づくりだと思う。現場から、「どうやればお客に喜んでもらえるのか」と言う声がたくさん上がってくる。現場の人たちが、お客にどう喜んでもらえるかを、毎日毎日、一生懸命考えている。

おいしくていい料理を提供して良いサービスをしようとしたら、従業員がどうしても多くなる。いい料理を作るためには、手間ひまを惜しまないで作るしかない。そうすると、原価がおのずとしてあがる。いい料理を作るという事は、多少価格も上がるということを、理解して、お客が来てくれていると思う。他社との競争ではなく、お客との競争をさせてもらっている。お客が喜べば、「非効率」でも構わない。

母の墓の前で「働いている人が幸せじゃないから、会社を辞めていくんだよ」と話す声が聞こえた。そこから目指したのは、売上や利益ではなく「幸せ日本一」を目指すようになる。幸せとは何だろう?「この会社で働いて幸せだと思う人を何人作れるかが、会社の大きさだ」と考えた。「会社を大きくする」のではなく、「幸せな人を増やす」。これが坂東太郎の経営。

「一人ひとりの幸せを追求する」ということは、「みんなの意見を、どれだけ吸い上げられるか」だと気付いた。社訓「親孝行」。自分の幸せより、「周りを喜ばせることで、幸せを感じる人」が坂東太郎には多い。

(青谷洋治/坂東太郎社長/カンブリア宮殿)

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