2014/04/13

キユーピー

得意分野を、どこまでも深く。

カンブリア宮殿の今回のゲストは、キユーピーの三宅峰三郎社長。キユーピーは「マヨネーズ」だけでなく、そこから派生した色々な事業を持つが、決して「多角化」ではない、いうのがポイント。知らなかったキユーピーの側面をみれて面白かった。

「自社の強みは何か?」それをドラッガーに言われなくても、昔から突き詰めている会社は強い。カンブリア宮殿に登場する優良な老舗企業は、「創業者」「中核製品(面白い波瀾万丈の開発ストーリー)」「高い従業員のモチベーション」と共通点があるな。

キユーピー社長曰く「取引先まで行って、使い勝手や要望を、研究開発や改善につなげている」から一歩も二歩もリード。これをせねば。そもそも、うちの「強み」「得意分野」「派生事業」は何だ?と自問自答。

自分は「マヨらー」か?マヨネーズは学生時代は好きだったが、今は「マヨラー」と自称できるほどではないと思う。


【語録】

マヨネーズのシェア65%。1925年に日本で初めてマヨネーズを発売。

マヨネーズを作ることにこだわってきた。一個のタマゴから1羽のニワトリが育つほど全ての栄養素が入っている。タマゴを守る作用が殻にも卵白にもある。そういった機能を引き出して応用することを進めてきた結果「タマゴ事業」ができた。「サラダ・惣菜事業」も、主役のサラダを食べてもらうためにできた。マヨネーズを中心に考えてきたからこそ、他の事業ができた。

独自の技術でユニークさを発揮していく。他社が同じ事をやっているとこに参入するのは、価格競争を生むだけで、意味がない。腰をすえて「自分達が得意なところ」を掘り下げる。その周辺から新しい事業が生まれる。

食品に革命なし。食べ物の世界に改善や改良はあるけれど、科学技術のような「革命」はない。だから、原料の持ち味をいかに消費者に届けるかが基本。革命ではなく「小さな改善」がキユーピーの理念。

食品の基本は「いい原料で、いい商品を作る」。技術も入れていくが、食品はコツコツとした研究開発。技術の積み上げが生きていく。

毎月同じ場所に継続的に広告を出すことが価値。地道にやっていくことが大切。料理教室とか長く続けていることは多い。

(三宅峰三郎/キユーピー社長/カンブリア宮殿)



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