2015/06/14

フォックスキャッチャー

なぜ大財閥の御曹司は元金メダリストを射殺したのか。

京都シネマで映画『フォックスキャッチャー』を観た。実話。大財閥デュポンの御曹司がレスリングチームを立ち上げ。満足度★★★★☆。


『カポーティ』『マネーボール』のベネット・ミラー監督。レスリングというスポーツを題材にしてるだけあって、表向きは、とてもマッチョでアメリカンな様だが、内面は「繊細で、か弱き男の孤独感」を、3人のレスラーを通して表現。「金メダリスト」「金持ち」「幸せな家族の父親」という、「男が目指すべき理想像」みたいなイメージにすでに達している3人だが、幸せとは限らない。そして、衝撃の結末へ。「スポーツ」「名声」「お金」「母子関係」「家族」がキーワード。

1996年に実際起こった射殺事件を題材にしているとこも米国映画らしい。邦画では「しがらみ」に縛られ、同じ様な映画はできなさそう。2015年のアカデミー賞5部門にノミネートされただけあって、完成度はとても高い。これが、ベネット・ミラー監督が創り出す今時の「本気映画」か。ポスターからも、映像からも「独特のリアル感」が伝わってくる。

「スポーツの組織」が題材だが、「企業の組織」としても同じような行動を行う人達や人間関係に思い当たる節があるなぁ(意味深・・)、社会勉強になるなぁ、と思いながら映画を観た。

マッチョだが
とても孤独な
男達

予告編『フォックスキャッチャー』

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